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★いまの話し。★
★ おいお前
〜♪

電話を知らせる着信音。
まさきからだ。

…どうしようか。
電話なんか
珍しい。

私は出た。
『…はい?』

すごく小さい声で
まさきは呟いた。

『最近ずっと
頭痛しててさ。
めまいも。
体調悪くてなぁ。
仕事も合わないし
生活もうまくいねぇし。
とりあえずは
体調診てもらいに
病院に行くって
親に言ったんだよ。
そしたら,

心の方も
診てもらえ
だとさ。

俺は
俺の考えを
ただ素直に,
嘘をつかないように
親に言っただけなんだ。

正しいとか
間違いってのは
誰かが決めることなんだろうか?

現実って
有限だよな。
頭痛てぇよ』


詳しい状況は分からないが
今までで一番辛そうな声


私は悪魔だ。
まさきを
そこまで追い込んだ
原因だ。

だから
悪魔だから
私は
まさきの話を聞いた時
まさきの声を聞いた時

すぐに
近くへいって
抱きしめてあげたかった。

『おい!お前
頑張ってるよ!!
すっごい
頑張ってるよ!!』

頑張れなんて言葉は
違う。

頑張ってる
知ってるよ。

まさきはきっと
誰か1人だけでも
認めて欲しかったんだ。



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あきゅろす。
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