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★いまの話し。★
☆ 生まれてから3度目
1月8日に
翔ちゃんは
私の地元に
遊びに来た。

相変わらず
疲れた顔してる。
まるで ずいぶんと
歳上みたいな顔してる。

よぉ〜
いつもと同じ挨拶で
いつもと同じ
私を見守るような
優しい笑顔で
そう言った。

『実花のいない
正月だったんだな。』
『うん。初めてだよ。』
『…そっか。』
『うん,そうだよ。』

少しためらって
翔ちゃんはそう言った。

私は大丈夫だよ
寂しいのは当たり前だよ
当たり前だから
大丈夫だよ
って伝えたのに
翔ちゃんは
ごめんな。って
そう言った。

『奈央さ,
海見たことある?』
『んーと…2回だけ!』
『冬の海は?』
『見たことないな』
『よし,行くか。』

突然翔ちゃんは
車に乗ると
エンジンをかけた。

『今から?』
『夕方には帰れるって。』
突然翔ちゃんは
私を
生まれてから3度目の
海へと連れだした。




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あきゅろす。
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