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壊された(銀魂・土山・片思い・襲い受け・山崎壊れ気味)
 今日こそと思って、俺は副長の寝室に忍び込んだ。
現在深夜の12時―冬に光る蒼白の月がこの部屋をほのかに照らし、ぼんやりと障子に木々の影が映る。
それが、誰かの視線に見えてとても恐ろしく感じた。
 俺は気づかれないように、そっと襖を閉める。
案の定土方さんは眠りについていた。
規則正しい寝息を立て、無防備に身体を投げ出している。
 
(これが…副長の本来の姿)
寅の皮を被っているだけだ。
こんなにも弱弱しい『愛しい人』を、今までに見たことがあっただろうか…いや、ないはずだ。
でも、沖田隊長は見たのだろうな…

この布団の上、身体を繋げ、熱い吐息を漏らし。
こぼれた白濁をそっと柔肌に塗りつけて。
 
―想像しただけで虫唾が走る。
 「副長…なんでっ…」



 なんで、俺を愛してくれないの?



 そう問いかけるように、彼の寝顔を覗き込む。
副長は気づかず、俺の全てを受け入れてくれるような錯覚に襲われた。

寝ている時なら…隊長との記憶も消えている、と。

そんなバカなことがあるはずない。
現に、夢で隊長と愛し合っているかもしれないのに…。

 「ふくちょ…」
理性もまま成らず、俺は無意識に衣服を脱ぎ捨てていた。
その時も副長から視線が離せない…見れば見るほど、身体が熱を帯びていくことが分かった。
 仰向けに寝ている彼に顔を近づけると、そのまま深い口付けをする。
彼の寝息は塞がれ、鼻で息をすることを忘れていた副長はすぐさま苦しそうに顔をゆがめた。
 「んっ…」
かすれた声が、副長から聞こえる。
それに構わず、俺は更に副長の口内を犯す。
甘くて苦いような汁液に、かすかに香るタバコのにおい。
副長の匂いだと浸った途端、俺のモノも堅く立ちあがる。
 
 それだけで気持ちよくて 気持ちよくて

 「ん…ぁ…っ副長…副長…っ」
息が続かず、口を離す。
伝う糸を舐め取る。―直後、副長は軽く咳き込んで、

そして目を開けた。

 「…っ…だ…れだ?」
 「!」
俺を見つけたら、副長はどんな表情をするのだろう。
きっと驚きと失望でたくさんになるだろう…

でも、片思いの苦しみよりも、こうして身体だけで繋がるほうがよほど楽だと感じていた。

後悔はしない

きっと、身体だけなら隊長に負けない

愛が無いなら―

 「それで十分…だから…」
 
 副長が認識する前に、手早く副長の下半身に潜り込む。
寝巻きのしたに下着をつけていない事から、隊長との行為を終えた後だと悟った。
 「…っ…」
胸が痛くなるのを早く消し去りたいがために、俺は自分の乳首を取り出すと、そのまま男根を擦り付けた。
 「ぁ?!」
副長から驚きの声が漏れる。
俺はそのまま構わず、堅くなる乳首で男根を刺激させた。
すぐ様副長のものは勃ちあがり、堅くなっていくソレは俺の胸の飾りにもかなりの刺激を与える。
思わず声を上げてしまった。
 「ふぁ…ぁ…あっ…」
 「っ…?その声…っ」
彼の声に疑惑の影がかかる。
それすら忘れさせてやりたかった。

 副長の下半身を露わにさせ、そのまま上に乗る。
その時、初めて副長と目が合った。

直後に秘部に埋め込まれる太い男根。

 「あああああっ…あ…ぁ」
大きい刺激に身体が反り、肩で息を繰り返す。
初めてだったから痛みと快楽に慣れなくて、自然と涙がこぼれてしまう。
 「やぁ…ぁん…ふくちょ…ふくちょ…」
彼の視線を涙目で見つめると、副長は快楽に耐えるような表情を見せながらも、驚きを隠せないでいた。
 「山崎…?っ」
 「ん…ふくちょ…を気持ちよく…させるからぁ…っ」
 自分自身で腰を揺らしてみる。
 「ぁ!」
パン、パン、と肌の触れ合う音と同時に膨れ上がる刺激。
いつの間にか痛みは消え、快楽だけが後残りで俺を没頭させた。
 副長の身体は正直で、ヌルヌルと耐え切れなかった白濁が秘部から零れていく。
 「っ!!」
 「ん…んっ…ふぁっ…ああ…」
 「山崎…オマエ…っ」
 「ふく…ちょ…うぁっ」

イきそうになり、鳥肌が走る。
腰を揺らすペースは早くなっていった。

 「!!」
副長の理性が切れたようだ。
散々煽りを見せた俺に副長は返してくれるかのように、俺の腰を掴んで深く突き上げる。


はじめて、俺を求めた瞬間

 「ぁあああっあ!!」
 「…!!」

噴出される潮。
俺の中にも、副長の熱い白濁が注がれた。

 「はぁ…っ」
深く息を吐くと、そのまま腰を引き抜く。
副長はぐったりし、そのまま呆然としていた。

変わり果てた彼の姿

俺が壊した

いや…

 「壊されたんだ、俺が」

そうつぶやいた途端、何もかもが可笑しく思えてくる。
俺が今まで何のために副長を愛していたのか。
振り向きもしてくれないのに…こんな形を思いついてしまった。

バカだ

どうせ

 「…っ…ハハ…ハハハ…ハハハハハハ!!!」
笑いと涙がこみ上げる。
先ほどの快楽とはまるで別だ。
痛みを通り越し、感覚が麻痺したよう。



好きになる想いは―













「スミマセン…副長」



一番いけないことだったんだ。






☆☆あとがき☆☆
うわぁー山崎が怖くなってしまった((泣
襲い受けってどんなものか分からない…浅い知識で一筆;((オイ
朱果様のお題使用☆





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