ヒマワリの記憶
2
暁SIDE
理事長に編入生を迎えに行く様に頼まれて、俺は学園の入口へ向かった。
「おい。お前、ここで何をしている?ここは立入禁止だ」
入口にいる男に声をかける。
「編入生なんだけど」
その男は冷たく言った。
まるでこちらに興味などないかのように。
「なら、お前が本庄毅央久か?」
俺の質問に本庄は頷く。
理事長室に連れていくことを伝えると
「そう。まぁサンキュな」
本庄はニコッと笑った。
「…っ//」
突然の笑顔は綺麗でカッコよくて、俺は顔を赤くさせた。
「顔赤いけど?」
「っるせぇ……//」
「お前可愛いな。名前は?」
「暁景悟」
名前を聞かれ、俺は答えた。
自分に興味を持ってくれたような気がして、なぜか嬉しかった。
「景悟か。いい名前だな。俺は毅央久でいいから」
「…あぁ」
景悟と呼ばれ、少し恥ずかしくなった。
俺は毅央久に惚れてしまったらしい。
これが一目惚れというやつか。
暁SIDE終
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