ヒマワリの記憶
4
好きなタイプ…
そう聞かれて、ふと頭に浮かんだのは、今日会ったばかりの景悟の顔だった。
「…景悟」
「はぁ?」
思わず呟いてしまった名前に、岡本は眉をひそめ、怪訝そうな顔をした。
「景悟って生徒会長のか?」
「会長かは知りませんが。その人の苗字はなんですか?」
「暁だ」
あかつき?
確かあいつ、暁景悟って言ってたような……。
「じゃあ多分その人です」
「多分ってι」
別にあいつの、景悟の役職なんか興味ねぇし。
しばらく歩くと、A組らしき教室についた。
「ここだ。呼んだら入ってこい」
「はい」
俺が返事をしたのを確認すると、岡本は教室に入って行った。
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