短編
6
裕介SIDE
「ぁあ、ああ、っっ――!!」
「舞輝!!」
叫ぶ舞輝を抱きしめる。
「僕は汚い、汚いんだ…。そんな奴…死んだ方がいい」
「舞輝、舞輝は汚くなんかない!!誰よりも綺麗だ!!」
だから、死んだ方がいいなんて言うなよ……。
「ごめんね?もう、迷惑かけないから…」
力無く笑う舞輝。
そんな痛々しい舞輝は見てられなくて、抱きしめる腕にさらに力を込めた。
「だからさ…
別れよ?」
「ちょ、待てよ舞輝。なんでそんなこと…」
別れよ…
舞輝の言葉が頭の中で繰り返される。
何も考えられなかった。
裕介SIDE終
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