短編
2
裕介SIDE
俺の恋人、舞輝には自傷癖がある。
事あるごとに自分の身体を傷つけるのだ。
自分が生きていると実感するからと、舞輝は言っていたけど…。
俺はそんな行為させたくなくて、恋人として、守っていこうと思った。
「ゆーすけ!!」
「智夏」
幼なじみの智夏が俺に抱き着いてくる。
智夏はいつもこんな感じだから、俺はとくに気にしていなかった。
俺のせいで…
舞輝が傷ついてたなんてな……。
「智夏、離れろ」
「えー」
しょーがないなーと言いながら、智夏は俺から離れた。
舞輝と一緒に帰る約束をしていた俺は、舞輝の待つ下駄箱へ向かった。
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