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短編


裕介SIDE



俺の恋人、舞輝には自傷癖がある。



事あるごとに自分の身体を傷つけるのだ。



自分が生きていると実感するからと、舞輝は言っていたけど…。



俺はそんな行為させたくなくて、恋人として、守っていこうと思った。



「ゆーすけ!!」

「智夏」



幼なじみの智夏が俺に抱き着いてくる。



智夏はいつもこんな感じだから、俺はとくに気にしていなかった。



俺のせいで…


舞輝が傷ついてたなんてな……。






「智夏、離れろ」


「えー」


しょーがないなーと言いながら、智夏は俺から離れた。


舞輝と一緒に帰る約束をしていた俺は、舞輝の待つ下駄箱へ向かった。



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