短編
2
「やめろっ…ふざっ、ん」
その日イラついていた俺は、その辺の奴らを適当に誘っては抱いていた。
そして、3人目くらいの奴が貴弘だった。
平凡な奴。
それが初めの印象。
まぁ勃たないわけでもないし、俺は貴弘を空き教室の床に押し倒し、無理矢理犯した。
「やめろっ、退け!!」
こいつ――貴弘は行為中ずっと抵抗し続けていた。
泣きもせず。鳴きもせず。
微かに感じてはいたが、他の奴らとは比べものにならないくらい、そこは渇いていた。
自分の愛撫に感じていないというのは悲しいもんで。
「お前、気持ち良くねぇの?」
俺は聞いた。
そして後悔した。
「当然。誰が掘られて気持ちいもんか」
「は…お前…」
「俺はタチ専門」
「マジかよ…」
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