短編
4
「…ッ…ふぅ…んッ…」
部屋の時計を見ると、10の所にあった長針が、今は1を過ぎたあたりにある。
雄大が出ていってから15分が過ぎたらしい。
タイマーは残り3分30秒。
それだけ経つと、バイブの刺激にも馴れはじめ、もどかしいものになってきた。
「…ぁ…ッッ…」
イキたくても、刺激が弱すぎてイケない。
「もっと……ぁああッッ!?」
小さく呟いた筈なのに、突然さっきまでとは違う動きになったバイブ。
その刺激に、俺は呆気なくイった。
残り2分
「んぅ…ッッ…はぁ、ぅぅッ…」
声が抑えられない。
だんだんと恐怖が襲う。
残り1分
嫌な汗が背中を伝った。
「ぅ゛う゛…助けッ…て、雄大…」
浮気したの謝るから。
もう絶対しないから……ッ…
1分前になったら来ると言っていたのも忘れ、俺は涙を流し、雄大に助けを求める。
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