短編
8
春輝SIDE
「祐一…」
部屋に入ってきた奴の名前を呟けば、快は焦ったように喘いだ。
「えっ、あんっ、あ…やめ、祐が…」
「でも、ここはこんなだぜ?」
俺は祐一に見せつけるように快を攻める。
「あ、んぅっ、ゃあっあ、ぁぁああっ!」
祐一の目の前で、快はイった。
「祐…」
快が心配そうな表情で祐一を見ている。
『…快…………』
俺は祐一の言葉を待った。
きっと怒りを露わにするだろう。
『ふざけんな。俺の、そいつは俺のものだ!!』
案の定、祐一は叫んだ。
でもその言葉は快にではなく俺に向けて。
間違いなく、俺に向けての言葉だった。
「何…言ってんだよι」
俺は動揺を隠せなかった。
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