短編
4
春輝SIDE
好きだ。
祐一、好きなんだよ!!
お前は俺のこと…好きか?
何をするにも全部俺から。
付き合ったのだって俺からだった。
本当に俺のこと好きなの?
無理に付き合ったんじゃ……
そんなこと、認めたくなかった。
「春輝くん」
ある日、誰かに名前を呼ばれた。
「僕、春輝くんのことが好きなんです」
その男は俺に告白してきた。
「俺には付き合ってる奴がいる」
「なら…」
いきなりのキス。
祐一と一度もしたことないのに。
俺は祐一が大切すぎて、手を出せないでいた。
『春…輝……?』
そんな最悪なシーンを祐一に見られてしまった。
祐一がいたのは知っていた。
だけど、まさかキスされるとは思っていなかったから、油断していたんだ。
祐一に嫉妬して貰いたかっただけで、あんな顔をさせたかったわけじゃない。
「ごめん…」
今にも泣きそうな祐一を抱きしめた。
その時、不安が一気になくなった。
同時に満足感が身体を支配する。
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