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短編


春輝はきっと、俺に嫉妬して欲しいんだ。


『春…輝……?』


仕方ない。

悲しいって思ってあげよう。


「祐一!?」


春輝は驚いた表情をした。

まさか俺に見られていたなんて。という表情。

知っていたくせに。


『最低だ…』

「違う!!これは…ごめん…もうしないから」

『…うん』


春輝が俺を抱きしめた。

物分かりのいい奴を演じてあげよう。


「帰ろ」

『うん』


それから春輝は何度も浮気を繰り返した。


「もうしないから」


俺に問い詰められれば決まってそう言う。

最近じゃあ、浮気現場を目撃しても無視してる。

そろそろ、ムカついてきたな〜。
得に興味のない相手だからといって、浮気されるのは癪に障る。


『快、おいで』

「祐どうしたの?」


俺は自分の膝の上に、向かい合うように快をのせた。



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あきゅろす。
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