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雪に咲く花
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突然、誰かに足を引っかけられ地面に転倒した。
数人の男子の笑い声には聞き覚えがある。
顔をあげると、自分を残酷に追い詰めた悪魔、佐々木たちがいたのだ。
「よう!本郷がいなくて寂しいだろ。変わりに俺たちが遊んでやるよ」
「いったい、どうして……!?」
雪斗は藤井のほうを見た。
「ごめん!僕だって、いじめられるのは嫌なんだ」
藤井は申し訳なさそうにいうと素早く逃げ出したのだ。
「汚いよ!颯人の名前を使うなんて!」
佐々木たちは雪斗を呼び出すために、気弱で怪しまれない藤井を利用したのだ。
卑怯な方法で騙されたことが悔しかった。
佐々木が雪斗の脇腹を蹴りあげる。
「うぐっ!」
他の男子たちからも、しばらく蹴りをいれられた。
雪斗が抵抗出来なくなるまで暴力を振るうと、佐々木が号令をかけた。
「よしっ!ストリップ開始だ」

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