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雪に咲く花
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雪斗は驚いて叫んでいた。
「ええっ!こんな話聞いてないよ」
颯人から渡された、白いドレスとブロンドのウィッグを見て騙された思いだった。
亘と颯人が育ったという施設でのクリスマスパーティーで、雪斗、亘、颯人の三人で演劇をしようというのだ。
その中のお姫様役を雪斗にやってほしいとのことである。
「やだなあ、こんなの」
「お前、お礼に何でもすると言ったろ。約束を守れないのは男らしくないぞ」
颯人に痛いところを つつかれ、雪斗は渋々引き受けることになった。


お姫様の姿に変身した雪斗を、亘も颯人も、うっとりと眺めた。
「かっ……。可愛い!その辺の女よりいけるじゃないか」
「さすが雪斗だ。素材がいいだけあるな」
「あんまり、見んなよ。俺にだって男のプライドがあるんだから」
雪斗が恥ずかしさに顔を赤らめた。

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あきゅろす。
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