http://mbbook.jp/19730125/
[通常モード] [URL送信]

雪に咲く花
ページ:4
「そうだよね。何か気になっちゃったから……」
歩が俺を心配してくれている。
俺は、なんて幸せなやつなんだ。
「あっ!実は颯人さん」
「どうした?」
「今日、家に誰もいないんだ。家族で親戚の家に泊まり掛けで行ってるから、よかったら家に泊まりに来ない?」
「いいのか!?」
おおっ!
今日はなんとラッキーな日なんだ!
切り詰めてホテルにでも誘おうと思ってたけど、お陰で節約出来るぜ。
こんなチャンスは滅多にないことだからな。
「今夜はご馳走をふるまうよ。買い物付き合ってくれる?」
ス―パーで買い物を済ませた後、歩の家に向かうことになった。

「久しぶりだな。ここも」
いつもは家に遊びに来ても、誰かしら歩の家族がいたのだが、今日は二人きりだ。
年に一、二度はこういうチャンスがある。
たまたま、今日は大当たりしたな。
「さて、夕食の準備を始めようかな?颯人さんはテレビでも見て待ってて」
「いや、俺も手伝うぜ」
「そんな!……いいよ。せっかくのお休みなんだし……」
「俺の方が一緒にやりたいんだよ」
俺は一分でも長く歩の近くにいたいんだ。
また、休日が終われば暫く会えなくなるからな。



[*前へ][次へ#]

4/10ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!