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雪に咲く花
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「わぁぁ!凄いっ!こんなの欲しかったんだ」
包みを開けると、前から目をつけていたデジタルカメラが入っている。
雪斗が今持っているものより、便利な機能がついてるものである。
「前から欲しがってたからな。写真の仕事をしたいと言ってたし」
「でも、高かったでしょ?随分奮発したんだね」
「いいんだ。今日は特別な日だからな」
嬉しそうな顔の雪斗を見て亘が微笑む。
「そうだ俺からもプレゼントがあるんだ」
雪斗が細長い形の包装紙にくるまったものを差し出す。
「有り難う。何だろうな?」
亘が包みを開けると、時計つきのボールペンとシャーペンが一本で両方使えるペンが入っていた。
「おおっ!これは、いいやつじゃないか。普段使うのに助かるよ」
亘がペンを回しながら眺めた。
「美紅姉ちゃんがアドバイスしてくれたんだ。仕事でこういうのあったら便利だろうって」
「さすがは美紅ちゃんだ。でも、高かったろ?」
「いいんだ。今日は特別な日だから」
交代するように、お互いの台詞を言葉にする。
顔を見合わせて二人は笑った。



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