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雪に咲く花
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彼らと馴染めるようになったのは、コミュニケーション能力の高い三浦の力でもある。
悠希は自分の世界を広げてくれた三浦に、感謝の気持ちが湧いた。
その三浦が、自分の愛読書であるという小説を貸してくれたのだ。
「高宮は、いつも難しい本ばかり読んでいるから、たまにはこういったライトノベルなんかも読んでみるといいよ。結構、はまってるんだ」
三浦から借りた本は、ライトノベルだけあってスラスラと読めてしまう。
しかし、ストーリー自体は、悠希の心を傷めるものだ。

その物語は、家族に愛されない少女が、いつも自分に優しくしてくれた2つ年上の幼なじみに恋をするところから始まる。
性格も暗く、友達もいない彼女にとって彼は全てだった。
しかし、彼女が高校生のとき、彼は東京の大学に行ってしまう。
彼の側にいたい彼女は、後を追いかけるように、彼と同じ大学を受験して合格を果たした。
喜んで、彼のもとに向かったものの、彼には既に恋人がいたのである。
しかも、自分とは正反対の明るくて美人の恋人が……。
ずっと彼を思い続けてきた彼女は絶望に包まれる。
しかし、ある日、彼女の心を揺るがす事件が起こったのだ。



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