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雪に咲く花
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「あっ!……もうこんな時間だ。そろそろ寝なくちゃね」
悠希が本に栞を挟むと、寝床へと向かう。
悠希は、大学の先輩である、三浦秀人が貸してくれた小説を読んでいたのだ。
彼は、悠希に目をかけて可愛がってくれている。
亘ほどではないが、そこそこのイケメンの部類には入るだろう。
その彼が、悠希の書いた文学についてのレポートを偶然読んだことから、同人誌のサークルに誘い込んだのである。
「君のレポートを見て、是非、うちのサークルに入って欲しいと思ったんだ。君は文章のセンスもあるしね」
もともと、人見知りの激しい悠希にとって、人と何かをすると言うのは苦痛なだけだ。
一度は、断ったのだが、三浦は、しつこいぐらいに説得を続けた。
「せっかくの君の才能を埋もれさせるなんてもったいない。それに、サークルをやっていた方が就職活動に有利になることだってあるんだ」
就職活動という言葉を出されたこともあり、押し切られたようにサークル活動を始めることになったのである。
渋々、入ったサークルだったが、仲間と話をしてみると、自分と気の合う人間もいるということが分かってきた。



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あきゅろす。
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