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雪に咲く花
ﾍﾟｰｼﾞ:4
「何が言いたいのか訳が分かんない。俺は嫌だよ。また、会えなくなるなんて……」
「とにかく、僕には君を受け止めきれない。自分のことでいっぱいなんだ」
予想外の言葉に、頭は混乱するばかりだ。
「やだっ！嘘だよね！？亘が、そんなこと言うわけない！俺のこと思い出さなくてもいいから、そんなことこと言わないで！」
雪斗の瞳から涙が溢れる。
「悪いが、もうここには、こないで欲しいんだ。君と僕とは、もともと無関係だったんだから」
亘が冷たく言い放った。
以前起きた事件のときに、雪斗のためを思って突き放すものではなく、今の亘は自分に嫌悪感を抱くような目をしている。
「どうして？俺、亘に何か悪いことした？そりゃ、俺の体は汚れちゃってるけど、亘は言ってくれたじゃないか！雪斗が汚れたんじゃない。汚したのは、あいつらだって。あの時みたいにもう一度抱いてよ！お願いだから」
思わず、泣きじゃくりながら、亘に強く抱きついていた。
しかし、亘は雪斗を自分の体から離して言ったのだ。
「やめてくれよ。他のやつに抱かれた子とは仲良く出来ないよ」
心が凍りつくような言葉を投げかける亘が、別人ではないかと疑った。
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