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雪に咲く花
ページ:7
亘のマンションで、雪斗と悠希と三人で食卓を囲んでいる。
亘から、大切な話があると言われ、集まっていたのだ。
「さて、本題に入ろうか」
亘が決心したように話し始める。
「悠希君を今までここに置いてきたが、この狭いマンションで二人で住むのも息苦しいだろうと考えたんだ」
「亘、それじゃ……」
そろそろ、悠希に出ていって欲しいと言うのだろうと雪斗は瞳を輝かせる。
それに対して悠希は浮かない顔だ。
「まだ悠希君は学生だから、手頃な値段で住めるところを探すのは難しいだろう。そこで提案だが、悠希君にはそのまま、このマンションにいてもらうことにした」
「えっ!……今何て?」
「本当に!?亘さん」
亘の意外な提案に、雪斗は耳を疑い、悠希の表情は明るくなる。
「そんな!……いったいどうして!?」
住まいが見つかるまでと辛抱していたが、悠希が大学を卒業するまでここに置いとくつもりなのだろうか?
何故、亘はそんなことを?……。
「この話には続きがあるんだ。とにかく最後まで、聞いて……」
「ちょっとこれ何!?……。なんでこんなところにあるの!?」
亘が話を続けようとしたとき、雪斗が近くにあるゴミ箱から何かを拾いあげ叫び出した。


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あきゅろす。
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