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雪に咲く花
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亘は悠希が家にいるときに、自宅から電話するときは、手短かに話すことが多い。
悠希と三人での話とはいったいなんなのだろうか?
不安がよぎり、その夜はなかなか眠りにつくことが出来なかった。

悠希は、亘から、明日、雪斗も含めて話があると言われ、心が沈む。
恐らく、家を出ていって欲しいと言われるのかも知れない。
一緒に住むことにより、亘に近づけるという期待を抱いたものの、だんだんと亘が素っ気なくなっていく。
亘の方からも、
「俺たちは、あくまでも同居人だ。掃除は当番制にしてもらうが、食事と洗濯は、各自で別々にやることにしよう。だから、お互いの生活は干渉しないという形にしたいんだ」
と、言い出したのだ。
夜の授業を受けもっているため、夕食を共にすることもないし、休日も雪斗と出掛けてしまう。
始めのうちこそ、細かいことを気にかけてくれていた亘だったが、だんだんと突き放されていった。
恐らく、雪斗のために、自分を遠ざけようとしているのだろう。
「何で、雪斗なんだよ?」
悠希の瞳に涙が流れる。


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