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雪に咲く花
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入社してから、早くも数ヶ月がたち、真夏の太陽の下で猛暑を過ごす毎日だ。
雪斗は、数ヶ月ぶりに颯人に会い、ランチを楽しんでいた。
「無事に合格出来て良かったね。おめでとう」
颯人は、警察官になるために必死に勉強して試験に挑み、数日前、見事に合格したのだ。
2ヶ月後には、警察学校に入学することになっている。
「サンキュー。でも羽根を伸ばせるのも今のうちだけなんだよな。警察学校に入ったら、雪斗たちや歩にも、なかなか会えなくなるしよ」
「警察官になるのも、色々と大変そうだね」
「ああ、暫くは自由がなくなるからな。時々は体力作りのためにジムに通って筋トレしているんだよ」
「颯人は、そのままでも体力ありあまっていそうだけどね」
卒業してから数ヶ月ぶりの、二人での会話は、お互い懐かしさを感じる。
「ところで、亘兄のところに、とんだお邪魔虫が来ちまったな。一度会ったけどお高くとまったやつだぜ」
颯人が悠希の話題に変えていく。
「うん、本当に困っちゃうよ。悠希君が、住むところ見つかるまでとか言ってたのに、もう4ヶ月以上も居座っているんだもんな。あいつ、出ていく気なんてさらさらないんだよ」
雪斗が愚痴り出した。


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あきゅろす。
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