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雪に咲く花
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さすがは亘だ。
強く固められた意思をきちんと言葉に出している。
そんな亘に雪斗は心強さを感じていていた。
「雪斗君はどうかね?」
養父が今度は雪斗の方に顔を向けた。
「僕も同じです。反対されても気持ちは変わりませんから」
「話は変わるが、君は亘の生い立ちを知ってるそうだね。君の気持ちはともかく、ご兄弟たちはこのことを知ってるのかね?」
そのことについては既に解決済みだ。
雪斗が自信を持って答える。
「はい。兄も姉も初めはびっくりしてたけど、亘っ……さんには何も罪はないって、何よりも亘さんの人柄を信頼してくれたんです」
「それでは、ご兄弟も君たちのことは認めているということだね」
「はい、僕の兄弟たちは大丈夫です」
「では、君たちは私達が反対しても交際をやめる気はないということだね」
養父が、亘と雪斗の瞳をじっと見つめる。
「その通りです。勿論、お義父さんやお義母さんとも縁は切りません。せめて、恩返しが出来るまでは」
「僕も亘さんと離れる気はありません。それに、僕も亘さんのお義父さんやお義母さんと家族になりたいんです」
二人はそれぞれに、自分の強い気持ちを伝えた。


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