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雪に咲く花
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「雪斗君はまだ未成年だそうじゃないか。若さゆえの情熱ということもある。これから気が変わって新しい恋に出逢うかも知れない。それに、君たちは同性同士だ。色々と障害も多いだろう」
「お義父さんの言うことは分かります。でも、この気持ちは理屈じゃないんです。男とか女とか関係なく雪斗といることで僕は素直な気持ちでいられる。自然な自分でいられるんです。それに、こいつといることで前向きに生きていこうと思える。だから、義父さんにもこの気持ちを分かって欲しいんです」
亘がきっぱりと自分の気持ちを伝えた。
「僕も亘さんと一緒にいると強くなれるような気がするんです。彼は、僕の駄目なところとか受け止めてくれたし、一緒にいるのが幸せなんです。だから、離れたくないんです」
雪斗も自分の思いを懸命に伝える。
養父は腕を組み何かを考えこんでいたようだが、しばらくしてから亘の方に顔を向けた。
「亘、もし雪斗君と交際を続けるようなら親子の縁を切るって言ったらどうするのかね?」
「えっ!……」
雪斗と亘が同時に言葉に詰まる。


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