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雪に咲く花
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亘の母親の過ちも、全て兄姉たちに話していた。
そのことについて兄姉たちは、亘自身に罪はないのに辛い思いをされたと、同情をしていたのだが……。
「亘さんはしっかりしたいい人だけど、同性同士での付き合いとなると、いろいろと障害も大きいのよ。そのことは覚悟出来てるかしら?」
美桜の言葉に雪斗も亘も、自分たちは、どんなことがあっても一緒にいて支え合いたいという決意を伝えた。
「二人の真剣さは分かったわ。亘さんになら安心して雪斗を任せられるということもね」
「二人の気持ちが真剣ならいいんじゃないか?亘さん、こいつを頼みますよ」
最終的に、多少は戸惑っていた美桜も海斗も、雪斗の窮地を救い親身になってくれた亘の誠実さを信用し、交際を認めることにしたのだ。

田畑に囲まれた一軒家に、雪斗と亘は到着した。
「ここで亘が暮らしていたんだね」
「何もない田舎でびっくりしただろう」
「うん、でも空気が美味しいし静かな所だね」
亘が玄関の扉を開き、声をかけた。


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あきゅろす。
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