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雪に咲く花

「あぁ……俺、いきそう……」
「俺もだ。中にだすぞ」
快楽が絶頂に達し、二人同時に、射精した。
「やっと、お前の綺麗な身体が抱けたんだな」
亘が雪斗の胸に、顔をうずめる。
「良かった!本当に良かった」
「俺もずっと、亘に抱いてもらいたかったんだ。でも、身体がどうしても受け付けなくて悲しかった。もしかして、俺が、完全に汚れちゃったから、亘に抱かれることを許されなくなったんじゃないかって……」
雪斗は、レイプされて以来、亘にさえ、身体が抱きしめられることを許さなくなったことで、悔しさと悲しみがこみあげ、ひとりで泣き続けたこともある。
自分の全てが、男達によって、汚されてしまったという罪悪感も、心の奥にあったのかもしれない。
そんな汚れた身体が、亘に抱かれることを許さないのではないかと……。
「汚れたなんて言わないでくれ!雪斗が汚れたんじゃない。汚れているのは、雪斗をこんなに苦しめた奴等だ。お前は、これっぽっちも汚れてなんかいないさ」
「有り難う……亘」
こんな傷だらけの自分を、亘は、いつも、正面から受け止めてくれた。
やはり、亘は、かけがえのない大切な人だ。

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あきゅろす。
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