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雪に咲く花 ページ:3 「また、雪の中に花が咲いたんだな」 「そうだね。有り難う、亘。最高のプレゼントだよ」 「喜んでくれて嬉しいよ。雪斗、誕生日おめでとう」 亘は雪斗を抱きしめると、甘く温かいキスをした。 「かなり、寒かったな。温泉に入りに行こうか?」 「賛成!寒いから早くあったまりたい」 二人は旅館に戻ると、温泉に足を運んだ。 浴室には、時間が遅いせいか、誰もおらず、貸し切り状態だ。 「やった!こんな広い所で二人だけだ」 「雪斗、あったまったら体洗ってやろうか?」 「有り難う。頼むよ」 室内の湯船に浸かった後、亘は、雪斗の身体を丁寧に洗い始めた。 自分のためにレイプされてしまった雪斗の身体を、この手で洗い流してやりたかったのだ。 暴行されて、暫くは、トラウマにより、亘に触られることさえ拒んでいた身体も、今はこうして素肌に触れられる手が、とても優しく綺麗なものに感じる。 身体の中の汚れていたものが、亘の手によって流されていくようだ。 体を流し終わり、お湯で石鹸を流してもらうと、今度は、雪斗が亘の広い背中を洗い流した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |