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雪に咲く花
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「おやおやこれは可愛いものがついてるね。後で君にも気持ちいい思いをさせてあげるからね」
露出された雪斗のものをカメラマンが撮影していく。
「どういうことですか?こんなの聞いてない」
「雪斗君、君始めに契約書にサインをしたよね。どんな撮影でもするって、本番はまだまだこれからなんだよ。妖しく淫らな男の娘として働いてもらわないとね。さてとそろそろ脱いでもらおうか」
沢村の狂気を含んだ表情に、全身が震える。
自分は、この男たちに騙されたのだ。
「俺、やめます。金も要らないんで」
「おいおいそこまできてこれはないだろ。君には前金を払ってあるんだからね。渡した報酬が多額だと思わなかったのかい?」
「それは……」
そういえば、上手すぎる話であった。
彼らを少しでも疑う気持ちが、あのとき必要だった。

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