http://mbbook.jp/19730125/
[携帯モード] [URL送信]

雪に咲く花
ページ:4
雪斗は、寒気を感じて、目を覚ました。
「ここ、どこ?俺、どうしたんだろ?」
光多とゲームをしていて、時間になり帰ろうとしたところ、眠気が襲ってそのまま意識を失ったのだ。
「えっ……!?何これ!?……」
自分の手足が、鉄の枷で拘束されている。
しかも、服が全て脱がされ、何も身にまとっていない。
「目が覚めたようだね」
目の前で、光多が笑っている。
「光多!?……これはいったい、どういうこと?」
何故、こんな状況になっているのか訳がわからない。
「全く、君は単純だから、すぐ引っかかってくれたよ。後は、彼らが遊んでくれるからね」
厭らしい笑い声が聞こえ、声の方向をむくと、まさかの人物に背筋が凍る。
「よう!今度は気持ちよくさせてもらうからな」
斉藤達と、取り巻きの一部、見知らぬ男達が取り囲んでいたのだ。
「嘘!?……光多!どうしてなんだよ!」
「聞きたい?……復讐さ」
「復讐って!?」
「そうだよ。福原亘に対してのね」
「亘の!?……」
突然、亘の名前を出され、更に驚く。
「ああ、彼の母親は、僕の心の母を殺したんだからね」
そこにはいつもの光多ではなく、憎しみに満ちた瞳の少年がいたのだ。


[*前へ][次へ#]

4/37ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!