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雪に咲く花
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雪斗は、気持ちがすっきりしないまま朝を迎えた。
今日は、光多から、自宅に招待されている。
気晴らしにはなるだろう。
朝食を済ませて着替えると、待ち合わせ場所へと向かう。

「雪斗、こっちだよ」
公園の噴水の前で、光多が手を振っている。
「おはよう。あっ昨日は色々とありがとう」
「友達なんだから助けるのは当然だろ。とにかく行こうよ」

光多の案内で、彼の家にたどり着いた。
彼の家は、普通の民家の二倍はある立派な屋敷だ。
「すごい!光多の家ってお金持ちだったんだね」
「うん、まあ父親が、金儲けに関しては、やり手の人だからね。それより今日は、ぱーっと遊んで嫌なことは忘れよう」
家政婦が、作ってくれた豪華な昼食をとり、部屋で最新のゲームを楽しんだ。
夢中になっていると、時間がすぎるのを忘れたようだ。
「あっ、もうこんな時間だ。帰らなきゃ」
時計を見ると、5時を過ぎようとしていた。
偶然、最寄り駅が同じのため、帰り際に颯人を見舞おうと思っていたのだ。
「夢中になってて、おやつにも手をつけなかったね。ジュースくらい飲んだほうがいいよ」
「うん、そう言えば、今頃になって喉がかわいちゃった」
光多に差し出されたジュースを飲み干した。

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