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雪に咲く花
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苦しさに、もがき続けていると、足音が近づくのが聞こえる。
斉藤達が、戻ってきたのだろうか?
「いやっ!……来ないで……もう……やだ……」
力なく声を出す。
「酷い!まさかこんなこと……大丈夫かい?」
再び、何かされると思い拒絶しようとすると別の人物のようだ。
足音の主が駆け寄ると、尻に刺さったバイブを抜き、背中をさすり始める。
頭が朦朧としすぎて、声の主の顔をはっきりと見ることが出来ない。
呼吸が少しづつ整いはじめた頃、眠気が襲い始めた。
「ごめん……守ってあげられなくて……」
優しい声で呟く言葉が聞こえ、次第に意識が遠退いていった。

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