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雪に咲く花
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アルバイトがオフの日だったので、雪斗は颯人を見舞っていた。
3日後に退院出来ることになったが、暫くは松葉杖の生活になるらしい。
「良かったじゃん。無事退院が決まって」
「ああ、お前も俺がいなくて寂しかったんだろ?」
「いや、静かなもんだったよ」
「全く可愛くないやつだな」
冗談を言いながらも、颯人が再び学校に来れると言うことに、安心感を覚える。
これで、地獄の日々は終わるかも知れない。
「あっ!学校戻ったら、紹介したいやつがいるんだ」
「ああ、杉山のことか」
最近、仲良くなった光多のことも話して聞かせていたのだ。
颯人は一年の時に、同じクラスだったらしく既に知っていた。
「でも、あいつ、前にどっかで会ったことあるような気がするんだよな」
颯人が腕を組んで考えこむ。
「受験の時にでも、顔見たんじゃないの?あいつイケメンだからさ」
「いや、そういうのじゃなくて、もっとずっと昔にさ」
「じゃあ、大分前にどっかで顔見たんだよ。あんな綺麗な顔だったら印象に残るもん」
「まあ、そうかもな」

「雪斗さん!」
様々な話をしたあと、帰ろうと病室を出たときに歩が声をかけてきた。

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あきゅろす。
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