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雪に咲く花 ﾍﾟｰｼﾞ:6 光多は、隣のクラスだと言うことだった。 彼は、背も平均身長よりもやや高いスラッとしたスタイルで、甘い綺麗な顔立ちだ。 女子からも、もてるはずである。 その女子達がうるさいから、教室から離れて昼食をとっているというのは、贅沢な悩みのようにも感じるが……。 しかし、昼休みだけでも、平和な時間は邪魔されたくないのだ。 その日から、光多と一緒に昼休みを過ごすようになった。 彼とは、たくさんの話をした。 主に、雪斗のほうが、話をしていることが多い状態なのだが……。 相変わらず、嫌がらせは続いているが、光多に話をすると心が軽くなるのだ。 写真が好きなことや兄姉の話、颯人の話、もちろん亘の話も、光多は黙って聞いていた。 「雪斗は、いろんな人に大切にされて幸せだね。可愛いから、守りたくなっちゃうんだろうな」 「そういう光多だって、そのビジュアルだからもてるだろ」 「まあ、女の子には不自由はしないかな。選び放題だし」 「嫌みなやつ！」 光多のお陰で、とりとめのない話が楽しく、昼休みの時間だけでも、平穏に過ごせることに、感謝をしていた。 ［*前へ］ [戻る]  |