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雪に咲く花
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亘の話によると、雪斗との画像はともかく、亘の母親のことは、学校中に悪影響を与えるということ、仮に、雪斗ととの事が、否定できたとしても、周りは犯罪者の息子ということでで納得しないだろうと言うこと。
そのためには、亘をこのまま学校においとくわけにはいかない、と言うことなのだ。
「そんなの酷いよ!亘、頑張ってやっと先生になれたのに……」
たった一枚の写真が、亘の人生を狂わせようとしている。
そんな亘の過去まで、ほじくりだした人物が許せない。
「俺だって、悔しいさ。こんな形で教師をやめさせられることになるとはな、……。しかし、今はどうにもならない。俺のことより、お前はとにかく今は自分の将来のことを考えるんだ。無事、卒業すれば、堂々と胸をはってまた会えるんだぞ」
「そんなの嫌だ!亘とこんなことで会えなくなるなんてやだよ!」
「頼む。分かってくれ。雪斗!俺はいざとなればなんとかなるけど、お前はまだ高校生なんだぞ。今はやらなきゃいけないことがたくさんあるだろう」
「でも、やだよ。何も悪いことしてないのに、どうして亘と会うのまで、やめなきゃいけないんだよ?」
亘と会えなくなることに、身をきられる様な寂しさを感じ、涙が滲む。

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