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雪に咲く花
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放課後、雪斗と亘は校長室に呼ばれることとなった。
亘も思いがけないことが起こり頭を抱える。
「このような、画像が流出されたのだが、君たちはそういう関係なのかね?」
校長は流出された二人の写真について尋ねた。
「いえ、そういう関係は一切ありません」
「わたっ……!」
きっぱりと否定した亘に、雪斗は亘と言いかけて口を閉じる。
「あの時は、真柴君が目にごみが入ったというから顔を近づけて見ていただけです。それがキスしているように見えたのでしょう」
「それでは、これは、ただの誤解だったというわけかね?」
「その通りです。真柴君には時々、進路について相談を受けていただけですから」
亘の言葉に、雪斗はやむを得ず言いざるを得なかったとは分かっていたものの、自分たちには何の繋がりもないと言われたようで寂しさを感じる。
「それでは、そういったような関係はなかったと信じていいのかね?」
「はい、そういう関係はありません」
「では、この件は見合わせよう。但し、仮に誤解だったとしても、世間は厳しいからね。真柴君も安易に福原先生に近づくのは控えて頂きたい」
「えっ!……そんな!……」
亘と、学校の外でも会えないなんて……。

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