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雪に咲く花
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「颯人、今日はバイトだから急がなきゃ」
雪斗の言葉で思い出した。
やべえ、今日バイトがあったこと忘れてた。
「なあ、雪斗、頼みがあるんだ。今日俺、風邪をひいたからバイト休むって伝えてくれないか?」
「どうしたのさ?急に。ぴんぴんしてるじょないか?」
「とにかく、理由は後で話すから頼む。今度何か奢るからさ」
「しょうがないなあ。その代わり、旨いもの、ご馳走しろよな」
「サンキューな。恩にきるぜ。」
とにかく雪斗にバイトのことは任せることにした。
雪斗は、先に話した通り、初めてあったときは最悪な出会いだった。
恥ずかしい格好をさせられて、いじめられている所を助けたんだが、こいつ、俺をいじめっこと間違えて裸のまま逃げ出しやがったんだ。
服を渡そうと追いかけて捕まえたら、今度はお巡りに誤解されて交番に連れていかれるしな。
まあ雪斗のやつも、信じられないほど、エグい虐めを受けてきたから、あの時は仕方なかったのかも知れないけどな。
まあ、誤解もとけて、今はこうして仲良くしてるのだから、その話はよしとしよう。

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