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雪に咲く花
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そのときだ。
突然、5、6歳くらいの女の子が車の前に飛び出してきたんだ。
「危ないっ!」
俺は咄嗟に走りだして、女の子を抱えあげ車をよけた。
「むやみに飛び出してんじゃねえよ!車に跳ねられたら死んじまうんだぞ!」
女の子は泣き出してしまった。
やべえっ!つい施設のチビたちと一緒の感覚で怒鳴ってしまった。
こんな小さな女の子にとって、俺がデカイ声出したら怪獣みたいなもんだからな。
「悪かった。頼むから泣かないでくれよ」
参ったな。
これじゃ俺がいじめたみたいじゃないか。
「芽衣、いったいどうしたの?」
どこからか高い声が聞こえた。
この子の身内か?
厄介なことになったぜ。
こういう時って、だいたい俺が何かやったって決めつけられるんだよな。
雪斗のやつもそうだったし、まあ、あいつは訳ありだったから、その事は後で語るとしよう。
「俺が悪いんじゃねえよ。この子が車の前に急に飛び出してきたから、俺が助けたんだぜ」
とにかく、必死に説明しようと声の主を見た。
そこには……!

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あきゅろす。
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