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雪に咲く花
ページ:8
雪斗、亘、颯人の三人は学校から帰ったあと亘のマンションに集まっていた。
「まさか颯人の仕業だったとはな」
「亘兄は頭いいけど生ぬるいからな。第一教師なんてすぐ臭いものに蓋をするんだからあのくらいやってやらなきゃ効き目ねえよ」
「颯人って意外と頭良かったんだね」
「意外とってどういう意味だ。このやろう!」
颯人が雪斗の頭にげんこつをする。
「痛いなぁ!」
雪斗が頭をさすった。

颯人は学校側がいじめの事実を隠そうとするのではないかと、予想をしていたのだ。
今までの経験から教師のずるさを見てきてしまったせいだ。
あの日、ふと思いつき、自分を間違えて補導した大木のいる交番を訪れた。
「お願いがあります。ちょっとだけ拳銃貸してください」
唐突に突拍子もないことを頼まれ大木は腰を抜かした。
「貴様!気は確かか!?無差別殺人でもするつもりか?」
「殺せるもんならぶっ殺してやりたいよ。でも、こいつであいつら脅せば雪斗を助けられるんだよ」
深刻さを感じた大木は取り敢えず話を聞くことにした。

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あきゅろす。
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