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雪に咲く花
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雪斗と亘は校長室の椅子に座っていた。
雪斗の担任教師もいる。
「それで君はその生徒に性的暴行を受けたということだね?」
校長の言葉に雪斗は頷いた。
雪斗は佐々木たちにされてきたいじめの一部始終を告白したのだ。
「これが証拠です」
亘が校長にSDカードを渡した。
カードをパソコンに落とし画面を除いた校長と担任教師は息を飲んだ。
「これは酷い!」
画像をしばらくの間眺め校長が口を開いた。
「君が酷いいじめを受けてたのは分かった。しかし、それだけでその生徒を処分するわけにはいかないんだよ」
「えっ!?」
思いがけない言葉に亘が驚く。
「何しろ彼がやったという証拠がない」
「そうですな。何しろ佐々木は優等生だしそんなことをするのは信じられないですからな。あの本郷ならともかく」
「颯人はそんなやつじゃない!」
担任教師に思いがけず颯人の名前を出されて、雪斗と亘は声を揃えて叫んだ。
結局、学校の名誉のために彼らは面倒を起こしたくないのだ。
(くそっ!着信先を残しとくべきだった )
亘は自分の迂闊さが悔しかった。
突然、校長室のドアがノックされた。
校長がどうぞと声をかけると、思いがけない人物が入ってきたのだ。

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あきゅろす。
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