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雪に咲く花
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「俺、話すよ」
「本当だな?本当にいいんだな?もう一つ確認しておくが、最悪このことが世間に知れてしまう可能性がある。それを覚悟できるか?」
亘が施設にいた頃、引き取られた養父から性的虐待を受けているという中学生がいた。
彼が施設に逃げ帰り、養父は訴えたことで警察に捕まったのだが、養父にされた内容を世間に知られてしまったことから、その少年は自殺未遂を起こしたのだ。
雪斗に少年の二の舞を踏ませたくなくて一度は丸くおさめたが、事態が悪化した以上やはり処罰が必要だと考えたのだという。
「亘はどんなことあっても俺のこと見捨てないよね?」
雪斗が亘に確認をとる。
「当然だろ!そうでなきゃこんなことしようとしないよ」
きっぱりという亘の言葉に信頼を感じた。
「俺も協力するぜ。あいつら成敗してやる」
「颯人は何もしないでくれ。かえってややこしくなる」
「何だよそれ!面白くねえ」
亘が断ると颯人がふてくされた。
亘と肌を重ねたことにより、雪斗の中に勇気が芽生えていたのだ。

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