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BL小説
君がいい 【土沖切甘】

あたりは闇に包まれ月だけがひかるなか
真選組頓所では副長土方十四郎一番隊隊長沖田総悟は土方の部屋にしかれた布団の上で話しをしている。



「土方さん……しやしょ?」
「何をだ?」
「エッチ」
「えっ!?」



二人は付き合い始めてかなりの日がたつというのにキス以上の事はしたことがない。
それを不満に思った沖田は思い切って誘ったのだが……



「……ほ…本当にいいのか総悟…」
「はぁ〜さっきからずっと同じ話し繰り返してまさぁ」
「わ……わりい…」



沖田が土方を誘ってから同じ会話が1時間以上続いているのである。



「それとも……」
「総悟?」
「…俺とするの……イヤですかィ…?」
「そっそんなことねーよ!!!」
「…じゃあしやしょうよ…」
「いや…あの…その…」



土方は沖田を大切にするあまり上手く手が出せないのである。



「……ほらっ…そうやってごまかそうとする…」
(土方さんは俺の事なんか…)
「だいたい俺達付き合って大分たつのに土方さん俺にキス以上の事しないじゃないですかィ」
「それは…」
「……土方さん俺としたくないんでしょ?」
「なっ!?…違うに決まってんだろ!!」
「だいたい変じゃないですかィ…好きな奴目の前にして手出してこないなんて土方が急に怒鳴ったせいで総悟は泣き出してしまった



「っっ……ふぇ…ぅ……ぅぅ……」
「わり……泣くな」
「…俺…不安なんでさぁ……」
「…総悟…」
「…土方さん…ヒク…モテるし……ヒクッ…男の俺より…女の人が……いいのかなって…ヒク」



土方は幼い女の子のように泣く沖田の涙を指でぬぐい優しくキスをする



チュ
「ん!!……っ……んんっ……はぁ…」



キスはだんだんと激しくなり土方は舌を沖田の口内に入れ激しく舌を絡める



「…んぁ……んふっ……ぷは」




激しいキスが終わると土方は沖田を強く抱きしめる



「…好きだ…総悟」
「…土方…さん?」
「お前が好きだから…大切だから…嫌われたくないから…下手に手出せなかったんだ……でも…それが総悟を不安させてたんだな……ごめんな」
「土方さん……俺も好きです」



沖田も土方を抱きしめかえす



「土方さん……」
「総悟…いいか?」
「はい?…わっ!?」
ドサッ


土方は沖田を押し倒し沖田を上から見下ろすかたちになった


「ひっ土方さん!?」
「お前が誘ったんだから責任とれよ」
「のっ…望むところでさぁ」





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