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読み物(長編)
ー来訪ー
《ピンポーン》
朝5時だというのに葛城邸にインターフォンの音が響く。
「ん・・・あ?・・なんだ?この朝っぱらに・・・」
昨晩遅くに帰った加持は疲れが残るだるい身体を起こす。
アスカとシンジの保護者を務めることになった加持は自宅ではなく、葛城邸に
帰ったのであった。
《ピンポーン!ピンポーン!》
そんな加持を無視するかのようにインターフォンは鳴り続ける。

「あぁ・・はいはい、今行きますって・・・」

尋ね人をモニターで確認する。立っていたのはリツコと・・黒の長髪の少女・・。
「(お?リッちゃんに葛城?)」
ロックを外しドアを開く。
「おはよう、リョウちゃん」
『あぁ、おはよう、お?葛城も来てるんじゃないか。おはよう』
「・・・。」
加持に声をかけられたミサトはリツコの背後に隠れてしまった。
『(ありゃ?)』
「・・あ・・リョウちゃん、朝早くから悪いわね。急になんだけど頼みごとがあるの」
「ん?なんだい?」
『この子・・ミサトを引き取って欲しいの。こっちで引き取ってもいいのだけれど、ここのほうが自分の家だし、
アスカとシンジ君もいて記憶を取り戻すのにいい刺激になっていいと思って。』
「まあな、早く記憶だけでも戻ってもらわないと・・」
『ごめんなさい、シンジ君やアスカだけでも大変なのに』
「いいっていいって〜♪リッちゃんの為ならなんだって・・


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あきゅろす。
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