優しい嘘
ア タ シ (12.6.16)
只々正直になるのが怖かった
自分の中の「何か」を抉り取られるような気がしてた
素直になれずにいた
今も変わらずアタシは怖い
いつか裏切られ
睨まれる事にも慣れていた
信じることに疲れ
『めんどくさい』が口癖になった
傷つけられすぎて
何が傷なのかもわからなくなった
上辺だけの馴れ合いが多くて
いつしか愛想笑いだけが上手になった
高望みしすぎたのかな
あれだけ信じることに執着していたのに
これだけ生きてきたのに
信じることより疑うことのほうが楽になった
だけどもう一度
信じてみてもいいのかな
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