freedom
今日のオレはいろんな意味で×××!
※変態向けです。
「ツナッ、その……」
「山本どうしたの?」
「俺と……付き合って、欲しいんだ……っ!//////」
ある日山本が執務室にやってきて廊下に呼び出されたと思ったら告白された。
うん、オレの思惑通り。
だって山本が俺のこと好きなのは分かっていたし、そのうちに告白されることは感づいていたから。
「いいよ」
「!!ほ、ホントか……!」
顔をパァァァァって輝かせた山本は俺に抱きついてきた。
まるで犬みたいに。
「ねぇ」
俺はちょっと背伸びして耳元に囁いた。
「―――早速だけど交際記念のプレゼントをあげるよ」
* * *
ツナにもらったのは甘い口付けと黒い首輪。
「あ、山本、そう言えば今日で俺達が付き合い始めてから1か月だね」
「そっかぁ……、時間が過ぎるのは早いもんだなー」
「つまりは山本が俺専用のペットになってから1か月だね」
≪クッ≫
「―――っ!」
ツナは俺の首輪についた銀のチェーンを力いっぱい引っ張って引きよせた。
俺はツナの前で膝をつく形になってしまった。
「山本もすっかり、その首輪が似合うようになっちゃって」
そしてかがんで顔を寄せて俺の耳に吐息をかけながら囁かれて、俺は背筋にゾクゾクッと何かが駆けるのを感じた。
「な、ツナ。息……!や、止めてくんね?//////」
「え?嫌なの?」
カプッ
「いっつ!」
首筋に歯を立てられた。
意外と痛い、でも……。
「山本ってホントMだね」
クスクスとツナが笑っている。
「俺に噛まれてこんなに顔真っ赤にしてさ、やっぱり素質あるよ」
≪コンコン≫
と、そこで執務室の扉がノックされ、廊下側から聞きなじみのある声が聞こえた。
「10代目ぇー?例の書類出来たので持ってきました」
「……あーあ、いい所だったのに……。」
ツナは立ち上がって獄寺に入ってもらった。
獄寺はというと、執務室に入る際山本が顔真っ赤にしている姿を見て取り込み中だったか?と自分の失敗を薄々悟っていた。
きっと10代目は普段よりやや多めの仕事を俺に渡すのだろう。
ちなみにうっかり全裸の山本を見てしまった時はそれはもう10代目の殺気と3日徹夜するほどの仕事を押し付けられたが。
「あ、書類お疲れ様」
「ありがとうございます。それと俺の所の諜報部員からの情報で……」
ツナと獄寺が話してる間、山本は顔のほてりをなんとか沈めて、野球雑誌を読んでいた。
ツナと付き合い、ペット扱いとなった今、山本は執務室とツナの寝室以外、1歩も足を踏み入れていない。
トイレも風呂もいつもツナと一緒だ。
本人はいつでもツナのすぐ側にいられるのだからそれ程嫌だとは思っていない。
「……そっか。ねぇ山本」
「…………」
ツナが話し終えたのか名前を呼んだが山本は野球雑誌に夢中で気付いていなかった。
「ねぇ山本!」
≪グイッ≫
「っぐあ!」
ツナに背を向けて読んでいたので、後ろ側に引っ張られた鎖はちょうど山本の喉を絞めつける形になってしまった。
「オレ、どうしても出かけなくちゃいけなくなったから行ってくるけど何かあったら獄寺君に頼んでね?」
「!?(お、オレが山本の世話!?)」
「お、おう……なぁツナいつ帰ってくるんだ?」
ツナと山本が離れるのはあの日から初めての話だった。
「たぶん……明日の朝までかかるかな?寂しい思いさせることになるけどごめんね?そうだな……野球雑誌買ってくるから」
ツナは俺の額に触れるだけのキスをしてくれた。
「獄寺君、右腕として信用してるからね?」
そう言ってさっさと早足で行ってしまった。
執務室にいるのは獄寺と山本だけになってしまった。
「…………オイ野球バカ」
「そう呼ばれんのって久しぶりだなー!」
山本はニコニコと首輪をつけられていても変わらない笑顔を浮かべた。
「……テメェのせいで俺は今めちゃくちゃ心臓が痛ぇぞ」
「んー?病気か?」
「ちげぇ!」
「ハハハっ!冗談だって。ツナ本気で怒らせるとこえーもんな」
何処までも彼は無邪気に笑う
「その鎖、ベランダまで行けるか?」
「これか?執務室取り付けのトイレからベランダまでは行けるぜ?」
そう言うが早いか獄寺は山本の服の裾を引っ張り、ベランダまで連れて行った。
そして獄寺はポケットから煙草を取り出し、火をつけた
「これでも昔からの付き合いだから聞くが……お前、嫌じゃねぇのかよ?」
「何が?」
「だから……今の環境だよ。そんな首輪までをつけられてさ」
山本の首にはいくつもあざができていた。腕もよく見るとところどころあざができている。
「首輪なぁ……、獄寺は多分勘違いしてるぜ?」
「あぁん?」
「この首輪、外す事は簡単なんだぜ?」
そう言って自分で軽く緩めて外す動作だけ取った。
「なっ!」
「でも、取らねぇのはツナが俺を離さないって気持ちの表れだからな」
「…………」
「オレ、中学の時からツナの事が好きでさ。屋上ダイブした時ツナの暖かさを知った。ツナの腕が優しくて暖かいのは知ってるだろ?」
「……まあな」
「ああ見えてツナは俺に対して優しいんだぜ。いつもキスしてくれるし、俺がさみしい時は仕事とすっぽかして1時間ぐらいギューってしてくれる事だってあるんだぜ」
「ノロケてんじゃねー!!!!!」
途中から話が微妙にずれた。
「それで、もしもツナが死んじまったら俺もこの首輪の電気ショックで死ぬんだぜ?」
「………」
「オレはあの世でもツナと一緒。それってサイコーに幸せじゃねーか!」
このときの山本な笑みは狂気をはらんでいた。
ツナが逃げようとも何処までも追いかける、そういう類のものだ。
「オレはもうツナ無しじゃ生きらんねー、優しいツナも意地悪なツナも大好きだし、ツナがいないなら今すぐこの首を掻き切って死ねるほどツナを愛してる」
「……狂ってる」
どちらも狂ってる。
10代目だってきっと同じ事を言うんだろう。
それはもう、狂愛だ。
「なぁ、もしツナを奪おうとするなら俺が今すぐお前を殺すからな?」
* * *
(飼い主とペットの狂うほどの愛)
09/11/10
なんじゃこりゃ/(^p^)\
首輪と狂愛が描きたかっただけ(((
ツナもイタリアで骸とこんな様な会話をしてる気がする
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