元拍手
種は割れた
沢田綱吉。
山本武。
二人は告白シーンを校内新聞で大きく報道されてしまった並中公認の有名カップルである。
しかし、お互いに初めての恋人という事もあってぎこちない雰囲気が漂っていた。
* * *
「だぁーーーー!!!!!こんの野球バカ!!!!十代目に挨拶するのに目をそらしながら挨拶してどうすんだ!!!!!!!!!」
「だ、だってよ〜……オレもいざ付き合うとキンチョーしちゃって……」
「オメーが上手くやらねぇならオレが奪ってくぞ!」
「わるかった獄寺!それは困る!」
教室の端ではコント(?)が繰り広げられ、
「オレ、嫌われてるのかなー……」
「そんな訳ないじゃない!ピースだよ沢田ちゃん!」
「だって目も最近合わせてくれてないんだよ?」
「やまもっちゃんは照れてるだけだってー!」
「そうかなー……?」
超ローテンションなツナとハイテンションなロンシャンは屋上でたそがれて(?)いました。
* * *
「めし、食おっか」
「うん……」
「じゃあ早速屋上に行きましょう!≪10代目、オレ途中で席外しましょうか?≫」
≪いいよ、山本と二人きりにされても緊張しちゃって……≫
ヒソヒソと話している二人を見て山本か心の中にモヤモヤしたものを感じた。
「(ツナと獄寺仲よさそうだなぁ……)」
* * *
「や、山本の弁当今日は豪華だね……///」
「今日は親父のちらし寿司余っちまったらしーからな、えっとその……なんでもねぇ!(やっぱり食うかなんて言えねぇ…!///)」
「……?(やっぱりそっけない…)」
「〜〜〜〜〜!!!!!(もっと上手くやれよ野球バカ!)」
はい、相変わらずうまくいってないみたいです。
それを上空のヘリから見ている二人がいたとか居ないとか。
「どーだ?ビアンキ、下の様子は」
「駄目よ!!!!!!愛を感じないわ!これはこれで萌え……いや燃えるけどこんなんじゃ足りない!」
「……燃えても萌えても別に何でもいいんだが今何してるんだ?」
「見ればわかるでしょ!今から二人のもとに舞い降りて恋愛サポータやってくるわ!」
「だから背中にパラシュート抱えてるんだな」
どうやら彼女がひと騒ぎ起こすようです
[次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!