非日常的な日常
2
目を覚ますと、雲の上でした。
雲 の 上 !?
おいおい、そんなことがあっていいはずがないよ!!
「あ、目覚めたのね」
「なんであのベージュ星人!!??」
「うわーこの子人間のくせに生意気だわー。神様イラっと来ちゃったわー」
まさかこれ……現実とかじゃないよね???んなことあったら屋上ダイヴだよ!?
「ふーん……ダイヴか、その手があったか……」
ティファナはニヒルな笑みを浮かべた。
パチンッ
ティファナが指を鳴らすとあたしの周りの雲だけ消えた。
雲が消えるとあたしは重力に引かれて落ちることになることで
「ってうそォォォォォォォォォォォォォん!??!?!?!?!!?」
落ちました。
っていうか落ちてます。現在進行形で。
あたしが落ちる時に神様は「あんたの傷癒しといたから感謝しなさいよね」とかほざいてたけど……冗談じゃない!
「ギャイヤァァァァァァァ!!!!」
女の子として恥ずかしい悲鳴を上げながら紐なしバンジーするあたしは生きて帰れるのでしょうか…………?
* * *
「え、空音……?」
理沙は二人で撮ったプリクラに映っているはずの空音が透け始めていることに気づいた。
(なんだろう、すごくいやな予感がする……)
彼女たちの日常はいともかんたんに崩れ去った。
09/06/9
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