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山本攻略マニュアル
恋人がほしいわけじゃない、ただ恋がしたい(ツナ山←髑)



ボス、ごめんない。


あたしは、山本武の事が好きになってしまったみたいです。


山本武があなたの物と言うことは知っています。


だからせめて……。



* * *



「えぇ?山本と任務?」


「うん、一回だけでもいいから」


「……うーん」


ボスの執務室。


山本武とボスは付き合ってる。


超直感を持つボスはあたしの気持ちにとっくに気づいてるはずよね。


そしてボスはこう見えてかなり嫉妬深いの。


だから今回のお願いも聞き届けられたらかなり運が良かったってことになる。


次の任務は2週間の任務だから、期待はあんまりしてないんだけど。


「うーん……、ごめんね。クロームにはほかの任務をやってもらいたいなぁ」


ちょっと苦笑いしながら答えるボス。


断られるのは想定内だったからちょっと凹んだけど、大丈夫。


「わかった。じゃあ失礼しまし「あ、ちょっと待って」はい」


一礼して豪奢なつくりのドアノブに手をかけるとボスに呼び止められた。


「山本の事に関しては俺も大人気ないかなとは思ってるんだけどさ……」


その先のセリフは聞かないでもボスの目を見れば一目瞭然。


≪俺の山本に手を出すな≫



「わかってる。手出しするつもりはないよ……、ただ」


「恋ぐらいはさせて?」



これだけは譲れない。


それすらさせてくれないというなら、私はボスを殺す覚悟ぐらいとうにできてる。


「その気持ちを強制的に捨てさせる権限はさすがに俺にもないよ」


ボスは残酷。


私からしたら今ここでボスを殺しにかかって返り討ちにあって殺された方が楽なのに。


「だけど、クロームも他の人を見てもいいと思うんだ」


知ってるくせに、いつも無意識にあたしを傷つけるんだよね。


「いいんです、
私にはあの人だけだから」



(一生片思いでもかまわない)



確かに恋だった


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あきゅろす。
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