山本攻略マニュアル
あなたがいない、夏がくる(山総受)
「え゛ぇー!?なんだってー!?」
太陽がサンサン照りつける夏休みの今日も、絶賛営業中の竹寿司に響く少年の声。
「そうなんだ……、武の奴こんな置き手紙置いてってどっか行っちまったんだよなぁ……。わりぃなツナ君」
手紙には
“親父へ
友達に遊びに誘われたから行ってくるぜ!
行先は訳あって言えねぇんだけど、たぶん泊まることになると思う"
とだけ走り書きされていた。
(どーしよー!山本っていろんな人に狙われてるから何かあったらやばいぞ!おまけに泊らせなんかしたら……!!!!!山本の初めてが他の人間にとられちゃう!やばいぞそれだけは何が何でも回避しないと!)
「オレ、山本にどうしても会わなくちゃいけないので探してきます!」
ツナは肩掛けバックを持って店を飛び出そうとした。
「そーか!気をつけて≪ピシャァァァアァアァァァァァン!≫へいらっしゃい!」
「うわぁ!!??」
今の音は決して雷が降ってきたわけではなく、竹寿司の入り口が勢いよく開かれた音である。
「たーけしぃーーー!!!!遊びに来てやったびょ……」
今、派手に現れた黒曜生が目と鼻の先にいる人物を見て固まった。
「狽ミいぃ!なんで君が!?」
「狽ネ!ななななななんでここにボンゴレがいるんら!!??オレはただ武と遊ぼうと思っただけだぞ!!?」
「(新たなるライバル出現ーーーーー!!!!!)」
「で、武はどこ行ったんらよ?」
* * *
「なななんだとぉ!?!?オレ、探してくるびゃん!」
「え、ちょ、待って!(これって見つけた人が山本独占できるじゃん!)」
ツナの静止の声も聞かず犬は竹寿司を飛び出した。
「はーあ……、おれも探しに行こ……」
「はっ、ダメツナのくせに見つけられると思ってんのか?」
「這買潟{ーン!いつの間に来てたんだよ!?」
「来たのはさっきだったが話は聞いたぞ。山本が行方不明なんだってな。オレは忙しいからもうい行くな。ちゃお」
「ちゃお」のセリフと共に投げられたのは催涙弾。
「うああああ!?、くっそー…リボーンの奴ー……」
ツナが悪態付いてると聞きなれた声が、
「10代目!!!!!!大丈夫っすか!?」
「ご、獄寺君!?(来たよ一番のライバル!)」
「さっき山本のバカと商店街の福引しようと思って来てみたら10代目がいましたので!」
「(山本と遊ぶつもりだったー!!!!)」
「話は聞きました!ここは二手に分かれて探しましょう!(いくら10代目といえども山本は渡せません!ここは俺が先に見つけてやるぜ!)」
「うん、わかった!あ、オレの直感だと山本はマフィアランドに居そうな気がするんだけど獄寺君行ってくれる?」
「!!!はい!よろこんで!!!!」
そして獄寺は目にも止まらぬ速さでダッシュしていった。
「(さっき言ったのは真っ赤な嘘なんだけどね。やっばり忠犬って扱いやすいや)」
ツナが黒い?いいえ気のせいですよ。
* * *
ここもハズレかー……。
並盛神社まで来ては見たけどここにも山本はいない。
「並盛町で残りは並中か……、行きたくないけどぶっちゃけ(雲雀さんが)怪しいんだよねー……」
「へぇ、僕の並中に文句つけるんだ」
「いや、そういうことじゃなくて………ん?」
振り向くと休日なのに制服を着た人間が
「雲雀さんーーーーーーー!!!!????」
「オレも極限に居るぞ!!!!」
「お兄さんもーーー!?」
雲雀の後ろから飛び出してきたのはお兄さん。
「沢田綱吉は山本武を探しているんでしょ?僕がやってあげるから君は死んでいてくれない?」
「極限邪魔するな!!!」
「え、ちょ!?なんで知ってるんですか!?」
「ヒバードが教えてくれたんだよ。って事で咬み殺す」
「極限!!!!!」
「理不尽ーーーー!!!!!」
* * *
結局二人にフルボッコにされた……。
やっぱりライバル多すぎるよ!
お兄さんもよく考えたら山本の事気に入ってたし雲雀さんも……よく山本の持ち物パクってるし……。
並中は諦めて最後の砦にして一番怪しい黒曜ヘルシーランドに向かうことにした。
うん、某ナッポーだけど。
えっと、確かこの角右に曲がって信号渡っt「う゛お゛ぉい!!!!!!!!!!!」鮫まで来たーーーーーーー!!!!!!
「オレの恋路の邪魔だぁ!ガキは引っ込んでろぉ!!!!!山本武は俺が頂いていく!!!!」
「ええ!?待って下さい!」
「カスが」
「ザンザスまで居るし!!!!ちょ、二人ともどうしたんですか!?」
「王子もいるぜ♪ししし、武と遊びに来たら行方不明になってやんの」
ん?
そういえばヴァリアーで来てるならマーモンに頼めば……。
「マーモンは今大絶賛流行中のインフルエンザにかかって粘写出来なくなっちまってよー」
それでいいのかヴァリアー幹部アルコバレーノ。
* * *
黒曜ヘルシーランドの映画館に無事ヴァリアー幹部と共に到着。
「「「「…………………………。」」」」
ただしツナを含めた全員が絶句。
「うわっ……すっげ……血で部屋が真っ赤っか」
「お前見かけより何百倍もう強ええなぁ……」
「…………」
「クローム……右手に持っているのって………」
「ボス、とヴァリアーの人達……。これはもちろん骸様だけど?」
骸は赤い塊になって襟首を掴まれていた。
「山本武なら、隣の部屋で寝てる……」
「……!!クローム……!それだけは…!」
骸が必死に声を絞り出しましたが
「嫌です」
一刀両断。
「「「???」」」
「あ、骸様はここに置いとくから後で煮るなり焼くなりしていいよ」
クロームはそう言い残してツナとすれ違ってヘルシーランドの階段を下って行ってしまった。
「?よくわからねぇが行ってみるか」
一行は言われた通りドアの前で
「オレがドアを開ける」
「う゛ぉい!クソボス!オレにやらせろぉ!!!!」
「姫を助けるのは王子の仕事に決まってんじゃん」
喧嘩を始めました。
その隙にツナはドアを開け、すさまじい殺気を浴びましたがそれも一瞬。
「ツナ?っとヴァリアーの!?どうしたんだよ!?」
エンジェル降臨。
「「「「!!!!????/////////」」」」
正確にはメイド服の猫耳エンジェル。
「山本!?そそそそそそその恰好は!?」
「骸が俺にじゃんけんで負けたら着てくれって……罰ゲームで」
「ハァハァ……(も、萌える……)」
「キモお゛ぉ゛い゛ぞぉ!!!!!」
「ボス、そこは自重しねぇと……ハァハァ」
「お前も自重しやがれ!!!!!!!!!!!!」
「と、とりあえず!服着替えて!!」
「お、おおう」
* * *
「かわいかったぜ、武☆(隠し撮りゲーット☆)」
「さりげなく口説くな、カス。愛は俺の方が上だ」
「二人ともおもしれー!」
めちゃくちゃな会話をしているヴァリアー二名をよそに魚類(ツナ&鮫)は別の会話をしていた。
「それにしてもクロームの人格が変わるほどキレた理由って……?」
「さあなぁ?べッドの下とか怪しくねぇか?」
「うん、骸だもんね」
スクアーロがベッドの下に手を伸ばすと……
「「!!!!!!!!!!!!!!!??????????????」」
「あのド変態80枚におろしてくる」
「焼きつくして灰にしてやる」
ベッドの下にあった段ボールの中には大人の玩具があったとかないとか……
(WE LOVE TAKESHI!)
09/09/11
確かに恋だった
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