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依頼6
「おい、ルイ。お前俺達に言うことないか?」
その言葉にルイはギクリと肩を震わせた
「ぇっ、な、なにが?お、俺っちわかんない」
そんなことをいいながら、その目はイチの方を向かない
明らかに挙動不審であった
「生徒会長」
ビクッ!!
「……って、かっこいいよな?なぁ、ヤス?」
「くはっ!あぁ、さいっこーにイケメンだよなぁ」
ヤスはいつも以上に顔がニヤついている
「ルイもそう思うだろぉ?せいとかいちょう。ぷくくっ」
笑みを隠そうとしないヤスの問いかけにルイの心臓は爆発しそうだった
「ぇ、ん?な、なに?」
まだしらばっくれるルイにイチの火山が噴火した
「てめぇ、もう全部知ってんだよ!アホが!!」
「ギャーいっくん怒らないで!ごめんなさいー!!」
「ギャハハハ!!」
−−¨何でも屋¨の正体がわかったら………付き合ってもいーよ−−
ルイが会長に放った言葉は今じゃ学園中の誰もが知っているだろう
「ルイ、てめぇ何であんなこと言ったんだ?あれじゃ火に油じゃねぇか」
ルイの様子に怒りを通り越して呆れてきていたイチは疑問をぶつけた
「え!ぇっと、そ、それは…」
言いずらそうにモジモジとしているルイにまたしてもイチの怒りのゲージが上がってくる
「早く言え」
「ひっ!う、うー…」
事の成り行きを黙って見ていたヤスが放った一言に場が凍ることとなった
「まさかルイ、お前、惚れた?」
時が止まること数秒
イチはルイを見た
そこには顔を真っ赤に染め俯いているルイ
「…そうなのか?」
……コクリ
「お、おぉ、マジか…」
その衝撃はあのヤスでさえもこの反応だった
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