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依頼5
ー2年B組ー
「なぁ、涙斗。いい加減俺のモノになる気になったか?」
「かいちょー。また来たんスか?俺っちは俺っちのモノでっす」
2年B組は、この学園のトップである生徒会長の登場に少しざわめきがあったが、慣れているのか、すぐにまた、近くの友達と話し始めた
「素直になれよ、涙斗。まぁ、ツンデレも可愛いけどな」
「あれ?俺っちいつデレたっけ?」
「首かしげて…………誘ってんのか?」
「かいちょー耳大丈夫?おーい」
有名な話しである。生徒会長が、¨瀬川涙斗¨に惚れている、という話しは
噂どおり、会長は毎日、涙斗がいる2年B組に足を運び、愛を呟いている
しかし、その愛は報われない。そんな会長を哀れに思ったのか、会長の親衛隊は別名『会長の恋を実らせ隊』となっている
「涙斗、好きだ」
「うん、知ってる。毎日聞いてるから」
「俺と付き合え」
「命令形!?……うーん」
「いいだろ(プルルル)……チッ、電話だ。涙斗、いい子で待ってろよ?」
「早くでろよー」
会長の携帯に電話が掛かってきたことにより中断された
「俺だ。何だ?」
《会長何処にいるんですか!早く戻って来て下さい!!》
「あ?何でだよ?」
《今日は¨何でも屋¨について会議をするって言ったのは貴方でしょう!》
「……忘れてた」
《はぁ、いいからすぐに生徒会室に来て下さい(プツリ…プープー)》
電話の相手は副会長で、叫んでいたせいか、内容は駄々漏れだった
「あー涙斗。俺は戻るな」
「かいちょー。かいちょーは¨何でも屋¨を捕まえようとしてんの?」
涙斗の言葉に会長の顔が変わる
「あぁ、¨何でも屋¨にこれ以上好き勝手にさせてやらねぇ」
「……ふーん」
涙斗は何かを考え、やがて会長に向かって言葉を発した
その言葉に会長はもちろん、教室中が騒然となった
「¨何でも屋¨の正体がわかったら………付き合ってもいーよ」
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